生年月日 | 2017年3月14日 |
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調教師 | 木村哲也 (美浦) |
馬主 | ゴドルフィン |
生産者 | Canning Bloodstock Ltd |
産地 | 英 |
セリ取引価格 | – |
獲得賞金 | 1,486万円 (中央) |
通算成績 | 2戦1勝 |
主な勝鞍 | 19’2歳新馬 |
近親馬 |
ダーリントンホールは、日本中央競馬会(JRA)に所属し、美浦トレーニングセンターの木村哲也調教師に管理されている競走馬です。2019年7月21日に函館競馬場で行われた新馬戦にデビューして初勝利をあげ、8月31日に札幌2歳ステークス(G3)に出走しましたが3着に終わりました。2019年9月の時点で出走しているのはこの2戦だけですが、走り方や血統などからクラシックディスタンス向きと考えられていることから、当面は2020年春のクラシック競走、具体的には皐月賞や東京優駿(日本ダービー)への出走を目指して調教や出走の計画が組まれると見られています。
ダーリントンホールの大きな特徴の一つに、外国産馬であるという点が挙げられます。この馬はイギリスで、ニューアプローチとミスケントンの交配によってうまれました。父のニューアプローチ(New Approach)は、イギリスとアイルランドの2つの国のダービーを制すなどG1競走で3勝をあげたガリレオ(Galileo)を父に持つアイルランド産の馬で、自身もイギリスの2歳時にはチャンピオン決定戦にあたるデューハーストステークスを制し、3歳時にはダービーステークスを優勝して父子制覇を達成するなど、G1競走を5勝した良血馬です。2009年に種牡馬入りしたあと、産駒からはG1級競走の優勝馬が複数でていますが、日本ではまだ重賞競走の優勝馬は出ていません。
一方、母のミスケントン(Miss Kenton)は、現役時代にナンソープステークス(G1)を制し、産駒からは多くのG1級競走の優勝馬がでているピヴォタル(Pivotal)を父に持つ馬です。競走馬としては未勝利でしたが、血統などが評価されて引退後に繁殖入りしました。ダーリントンホールはこの馬の2番目の仔にあたります。
ダーリントンホールにおけるもう一つの注目点は、ゴドルフィンの所有馬であるということです。ゴドルフィンはアラブ首長国連邦(UAE)の副大統領と首相を兼務し、ドバイ首長国のアミール(首長)をつとめるムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム(シェイク・モハメド)が中心人物の世界的なサラブレッドの管理団体で、ドバイミレニアムやファンタスティックライト、スウェインなど、今日までに世界各国で数多くの生産馬が活躍しています。
モハメド殿下は競走馬の所有をはじめて間もない頃から日本の競馬にも関心をもっており、ジャパンカップ(G1)をはじめとした国際競走に様々な競走馬を出走させてきました。本格的に日本の競馬に進出し始めるのは、北海道沙流郡日高町に現地法人を設立して生産拠点を構えた2000年代前半からです。日本における活躍馬には、2018年に高松宮記念とスプリンターズステークスの2つの短距離G1競走を制したファインニードルや、セントウルステークス(G2)をはじめ重賞競走を4勝したタワーオブロンドン、1995年に外国で調教を受けた馬としては初めて安田記念(G1)を優勝したハートレイクなどがいますが、東京優駿や天皇賞、有馬記念などに代表される旧八大競走で勝った馬はまだ出ていません。その旧八大競走で活躍する可能性を秘めている馬がダーリントンホールで、ゴドルフィン陣営期待の一頭です。
ダーリントンホールはデビューして2戦しか消化していないため、目標としている春のクラシック競走へすすむまでにどのようなレースに出走させる予定になっているのかはまだわかりません。多くの2歳牡馬は、12月上旬に開催されるG1の朝日杯フューチュリティステークスか、2017年から有馬記念の後に1年最後のG1競走として行われるようになったホープフルステークスのいずれかを目標にします。もし、前者を目標に据えた場合は京王杯2歳ステークス(G2)などのマイル戦を経由して本番に臨む可能性があり、後者を目標にした場合は葉牡丹賞とよばれる本番とまったく同じ競争条件で行われる1勝クラス(旧500万下)の条件戦で走らせてから本番に向かう可能性があります。
また、クラシック競走での活躍が見込まれる馬の中にはあえて2歳チャンピオンを狙わずに春のクラシック競走を目指すケースも存在します。そのような場合は、例年1月中旬に行われている京成杯(G3)が3歳の初戦に選ばれる可能性があります。京成杯は中山競馬場の芝2000メートルのコースをつかって行われますが、このコースは先に挙げたホープフルステークスだけでなく最初の三冠競走である皐月賞とも同じで、前哨戦にうってつけです。もし、京成杯で好走した場合は、同じコースで行われるトライアルの弥生賞を経由して皐月賞を目指す可能性があります。万が一、怪我でトライアルに出られなくなった場合、程度が重いと皐月賞も日本ダービーも諦めざるを得なくなりますが、京成杯で優勝していれば、加算される賞金がそれなりに多いため、直接皐月賞に出走するべく治療や調整をすることが可能になるでしょう。
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